1.家系図を作る「ワクワク」と楽しさ
家系図作りは、まるで大きな謎解きゲームのような楽しさがあります。
古い戸籍を調べたり、親せきの人に話を聞いたりすると、今まで知らなかったご先祖さまの仕事や、住んでいた場所が少しずつ分かってきます。
バラバラだった情報がつながり、「自分の命は、こんな遠いところから続いてきたんだ」と気づいた瞬間は、とても感動します。
たとえば
「ひいひいおじいさんは、明治時代にこの町へ来たんだ」
と分かると、教科書に出てくる歴史が、急に自分と関係のある出来事に感じられるようになります。
家族の名前が枝のように広がっていく家系図を完成させていく作業は、パズルを完成させるときのようなワクワク感があります。
2.世代をこえたコミュニケーションの効果
家系図作りのいちばんの良さは、作っている途中に生まれる会話です。
ふだん、「若いころの話を聞かせて」と聞いても、なかなか話が出てこないことがあります。
でも、家系図を見ながら
「この人は、どんな人だったの?」
と聞くと、
「実はね、村で一番力が強かったんだよ」
など、昔の思い出が自然と出てきます。
実際に、「認知症のお母さんが、家系図を見ながら楽しそうに昔話をしてくれた」という声もあります。
家族みんなで一つの家系図を完成させることは、同じ目標に向かうチーム作りでもあります。
その中で家族の話をする機会が増え、自然と会話が多くなり、家の中の雰囲気もあたたかくなります。
そして、その話を「家系図」として残すこと自体が、大切な記録になります。
特に子どもにとって、自分の後ろにこれほど多くの人がいて、今の自分につながっていると知ることは、
「自分は一人じゃない」
という大きな安心感につながります。
家族の物語を知ることは、**自分を大切に思う気持ち(自己肯定感)**を育てる力になるのです。
3.「今」始めることの大切さ
家系図作りでいちばん大切なのは、実は戸籍よりも
**「今、生きている人の記憶」**です。
時間がたつと、直接話を聞けるチャンスは少なくなってしまいます。
「あのとき聞いておけばよかった」と後悔する前に、まずは食卓で紙を一枚用意し、自分と両親の名前を書いてみてください。
その小さな一歩が、家族にとって一生の宝物になるはずです。
