家系図作成において、家紋は大切な要素となります。

 

ここでは、家紋の調べ方と、家紋に込められた意味について分かりやすく説明します。

 

1.家紋の調べ方

家紋を調べるときは、身近な場所に残っている実物を探すのがいちばん確実です。

① お墓を確認する
もっとも分かりやすい方法の一つです。
墓石の正面だけでなく、花立(花を供える台)や香炉(こうろ)などに、家紋が刻まれていることが多くあります。

② 仏壇や仏具を見る
仏壇の扉、法事で使う袱紗(ふくさ)、先祖代々の位牌の裏などに、家紋が入っている場合があります。

③ 着物(正装)を調べる
実家に古い黒留袖や紋付羽織が残っていれば、背中や両袖、胸などに「五つ紋」と呼ばれる家紋が入っています。
これは、その家の正式な家紋であることが多いです。

④ 本家や親戚に聞く
自分の家で見つからない場合は、分家する前の「本家」や年配の親戚に聞くのが近道です。
結婚式や葬儀の記録から分かることもあります。

 

 

2.家紋が持つ意味と主な種類

家紋は、図柄によって込められた願いや由来が異なります。大きく分けると、次のような種類があります。

① 植物紋(信仰・繁栄)
もっとも数が多い家紋です。

 

桐(きり)
 鳳凰(ほうおう)がとまる神聖な木とされ、皇室や足利氏、豊臣氏が用いた格式の高い家紋です。

 

五三の桐

丸に五三の桐

藤(ふじ)
 強い繁殖力を持つことから、家が栄える意味があります。藤原氏の流れをくむ家に多く見られます。

 

片喰(かたばみ)
 根強く広がる植物で、「家が絶えない」という子孫繁栄の願いが込められています。

 

丸に剣片喰

 

② 動物紋(強さ・信仰)

鷹の羽(たかのは)
 武士に好まれた家紋で、勇気や鋭さの象徴です。阿蘇神社の神紋でもあり、信仰とも深く結びついています。

丸に違い鷹の羽

 

鶴(つる)
 長生きする鳥とされ、長寿やおめでたい意味を持ちます。

 

③ 器材・建物の紋(職業・生活)

矢絣(やがすり)
 矢をモチーフにした紋で、武芸を重んじた家に用いられました。

井桁(いげた)
 井戸の枠の形から生まれた紋で、生活の基盤や土地との深い関わりを表します。

 

④ 自然・文様の紋

星(ほし)
 星を神の力の象徴と考え、武士が守護や運命の安定を願って使いました(三つ星など)。

波・雪
 美しさや清らかさを表し、心を清める意味が込められています。

 

 

3.注意点:家紋は変わることもある

家紋を調べるときに知っておきたいのが、「女紋(おんなもん)」「替え紋(かえもん)」の存在です。

地域(特に西日本)では、女性が結婚するときに、実家の家紋を受け継ぐ習慣がありました。
また、特別な場で使う家紋を「表紋」、日常で使う家紋を「裏紋」として、使い分けていた家もあります。

そのため、一つの家に複数の家紋が伝わっている場合もあることを覚えておきましょう。

 

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更新:2026年01月05日