今日は家系図を作る仕事の中で、ひさしぶりに「戒名(かいみょう)」を書く作業がありました。
今回のご依頼は、和紙をとじて作る昔ながらのタイプの家系図でした。見た目が上品で、しっかりしたつくりの家系図です。
ご家族の写真といっしょに、過去帳(ご先祖さまの名前や命日が書かれている記録)の画像をいただいていたので、それを大きく拡大して、名前の横に戒名を書き入れました。
過去帳は細かい字で書かれていることも多いので、読み取りながら進める作業はとても慎重になります。
その中には、とても古いご先祖さまもいらっしゃいました。
いちばん古い方はなんと享保4年(1719年)に亡くなられていて、ちょうど徳川吉宗が将軍だったころの人物です。
吉宗が治めていた時代は1716年から1745年なので、その歴史の中で生きていた方だとわかります。
こうして歴史とつながると、ご先祖さまが本当に過去の長い時間の中で生きてこられたことが、より実感できますね。
今回の過去帳には「俗名」(生前のお名前)が書かれておらず、戒名と亡くなられた日だけが記されていました。
それでも、家系図の大切な一員ですので、その情報を丁寧に系譜に書き込ませていただきました。
こうした作業を重ねることで、中身のしっかりした、読みごたえのある和綴じ家系図に仕上がっていきます。
ご家族にとって、大切にしていただける一冊になると思います。

宝冠唐草 和綴じ家系図
https://kakeizu.co.jp/prosperity-family-tree/
https://www.youtube.com/watch?v=xAnmGHgBzvs&t=12s
