1.家系図が「命のバトン」になる理由
今の社会では、家族の人数が少なくなり、親せきと会う機会も減っています。だからこそ、家系図の価値はますます高まっています。
自分を大切に思えるようになる
家系図を見ると、「自分は突然この世に生まれたわけではない」ということが分かります。
何十人、何百人ものご先祖様が、苦しい時代を生き抜き、命をつないできたからこそ、今の自分がいます。
この「自分には長い歴史がある」という感覚は、つらいときに心の支えになります。
家族の「物語」を受け継げる
名前の横に、「どんな仕事をしていたか」「どんな人だったか」といったエピソードを書き添えると、ご先祖様が身近な存在になります。
やさしかったおじいさん、苦労に負けなかったひいおばあさんの話は、生き方を学ぶ大切なヒントになります。
命のつながりが目で見て分かる
自分から10代さかのぼると、直系のご先祖様は1,024人にもなります。
図にして見ると、「一人でも欠けていたら自分はいなかった」ということが、はっきり分かります。
その事実に気づくと、自然と感謝の気持ちが生まれます。
2.伝わる家系図を作るステップ
家系図は、ただ資料を集めるだけでなく、「気持ち」をこめることが大切です。
ステップ①:戸籍を集める(過去をたどる)
まずは役所で、さかのぼれるだけ戸籍(除籍謄本)を集めます。
今の制度では、明治時代の初めごろまで調べられることが多く、江戸時代の終わりに生まれたご先祖様まで分かる場合もあります。
ステップ②:話を聞く(温かさを加える)
ご健在の年長者に話を聞いてみましょう。
「お酒が好きだった」「昔、水害で大変だった」など、戸籍には残らない思い出こそが、家系図を生きたものにします。
ステップ③:形を考える
巻物や額に入れる形も素敵ですが、子どもが気軽に見られる「アルバム形式」や「デジタルブック」もおすすめです。
写真があれば、ぜひ一緒に入れてみましょう。
3.次の世代に渡すときのひと言
家系図を渡すときには、こんな言葉を添えてみてください。
「この中の誰一人が欠けても、あなたは生まれていません。
あなたは、たくさんの人に大切にされて、ここまで命をつないできた存在なんだよ」
家系図は、完成したら終わりではありません。
「これから先の未来を書き足していってね」と、子どもたちに命のバトンを渡す、ここが本当のスタートなのです。
