三つ星の形や意味、有名な一族について説明します。
1.三つ星紋とは?
三つ星紋は、三つの丸(星)をえがいた家紋です。
この「星」は、夜空にある普通の星ではなく、オリオン座の三つ星を表しています。
この三つ星は昔、「将軍星(しょうぐんせい)」と呼ばれていました。

オリオン座
中国や日本では、
大将軍
左将軍
右将軍
この三人の将軍を表す星として考えられ、戦いを守る神さまの星として大切にされてきました。
そのため、戦にのぞむ武士たちにとって、とても心強い紋だったのです。

三つ星
2.三つ星にこめられた意味
三つ星紋には、主に次の二つの意味があります。
① 戦いを守る力
三つ星は「三武(さんぶ)」とも呼ばれ、戦いの神の力を表します。
勝利や無事を願う気持ちがこめられています。
② 「三つ勝ち」に通じる縁起
「三つ星」は言葉のひびきが**「三つ勝ち」に似ていることから、
「何度も勝つ」「連続で勝つ」という願いをこめたゲン担ぎ**として広まりました。
3.三つ星紋の主な種類
三つ星紋には、いくつかの形があります。
三つ星
三つの星をまっすぐ、または三角形に並べた基本の形です。
一文字三つ星
三つの星の上に、漢数字の「一」を加えたものです。
「一」には「一番」「勝利」という意味があり、より強い縁起を表します。

一文字三つ星
渡辺星(わたなべぼし)
三つの星を三角形に並べ、その上に「一」を置いた形です。

4.三つ星を使った有名な一族
渡辺氏(渡辺星)
平安時代の武将・渡辺綱(わたなべのつな)**を祖先とする一族です。
三つ星の家紋を代々使い、現在の「渡辺さん」の中にも、この紋を使う家が多くあります。
毛利氏(一文字三つ星)
戦国時代の大名・毛利元就で知られる一族です。
「一」は「天下一」や「勝利」を表し、三つ星と合わせて、
毛利家の強さや志の高さを示しています。
5.現代の三つ星
三つ星は、今でも家紋として大切にされているほか、
会社のロゴなどに使われることもあります。
形はとてもシンプルですが、
星への信仰と武士の覚悟がつまった、力強いデザインだと言えるでしょう。
