この記念館は、2015年にユネスコの世界記憶遺産に登録されました。
1945年の第二次世界大戦の終結に伴い、当時海外には660万人以上の日本人がいました。その日本人を帰国させる事業が「引き揚げ」でした。
最終船が帰国したのは1958年で、13年もの歳月がかかりましたが、その間、待ち続けたご家族の想いは想像を絶するものでした。
展示品の中で特に感銘を受けたのは「白樺日誌」でした。これは、終戦後にシベリアで抑留されていた2年間に書かれた日誌で、紙がないために白樺の皮を剥ぎ、筆記用具もないため空き缶の先を尖らせてペンとし、煙突の煤を水に溶いてインク代わりにしたもので、びっしりと書き綴られていました。
ちなみに、シベリアに抑留された人数は60万人にも及んだそうです。
ご家族がシベリア抑留されたことを系譜に記入されたお客さまのことを思い出しました。
更新:2024年08月20日