家紋　三つ巴

巴紋（ともえもん）は、とても昔からある日本の模様で、ぐるっと回るうずまきの形をしています。

「丸に三つ巴」は、この巴紋を丸でかこんだ家紋です。

 

 

 

「丸に左三つ巴どこから生まれたのか？」

巴紋がどうしてできたのかは、いくつか考え方があります。

（１）武士が弓を使うとき、「ひじにつけた道具（鞆・とも）」の形からできた

（２）水がうずをまく様子をあらわしている

（３）雷の神さまがたたく太鼓の模様からきている

（４）水に関係する形なので、火事から守るお守りとして、屋根の瓦にも使われました。

 

「神社と巴紋のつながりは？」

平安時代の終わりごろから、戦いの神さま 八幡神（はちまんしん） のマークとして三つ巴が使われるようになりました。

そのため、八幡神社武士たちのあいだで、巴紋が広く使われるようになったのです。

 

 

「家紋としての巴紋」

巴紋は、公家（くげ）武士神社やお寺など、とても多くの家で使われた、いちばん古い家紋の一つです。

 

 

「巴紋を使った有名な人たち」

（１）九鬼（くき）氏：船で戦う水軍で有名

（２）有馬（ありま）氏：九州で活やくした大名

（３）赤松（あかまつ）氏：室町時代の有力な武士

（４）小早川（こばやかわ）氏：毛利元就の一族

（５）板倉（いたくら）氏：江戸幕府の老中等の一族

（６）土方歳三：新選組の副長（左三つ巴）

（７）福島正則：豊臣秀吉の家来（丸に左三つ巴）

このほかにも、たくさんの家が巴紋を使っています。

 

「左三つ巴と右三つ巴のちがい」

巴紋は、うずがどちらに回っているかで名前が変わります。

左三つ巴：うずが左に回る

右三つ巴：うずが右に回る

特に決まりがないときは、

左三つ巴が使われることが多いです。