「丸に三つ葉葵(まるにみつばあおい)」は、日本でとても有名で、昔から格式が高いとされてきた家紋です。

 

この家紋は、アオイ科の植物「フタバアオイ」の葉っぱを三枚集めた「三つ葉葵(みつばあおい)」を、丸い形で囲んだデザインになっています。

 

フタバアオイは徳川家の家紋としてよく知られているため、この紋を見ると多くの人が徳川将軍家を思い浮かべます。

 

● 徳川家との関係

「三つ葉葵」は、もともと徳川家の先祖といわれる松平家が使っていた家紋です。特に、徳川家康が天下統一を成しとげたことで、「三つ葉葵」は“権力の象徴”として広く知られるようになりました。

 


● 使える人が限られていた

江戸時代には、この家紋は徳川将軍家やその一族(親藩)だけが使える特別なもので、他の大名や町の人が勝手に使うことは禁止されていました。

そのため、「丸に三つ葉葵」は御三家(尾張・紀州・水戸)など、徳川家の血をひく家だけに許された家紋だったのです。

今でもこの家紋は、「歴史ある家」「高い身分」「権威」といったイメージをもつ特別な紋として知られています。

 

丸に三つ葉葵

更新:2025年12月08日