家族のつながりを示すツリー型の家系図は、名前しか記載されていないため、提供される情報が非常に限られています。
そこで、より詳細な情報を含む「系譜」の作成をお勧めします。
「系譜」の左欄には、まずその人の名前と続柄(家族内での関係性)を記入します。この情報は家系図と似ていますが、右欄に書く内容と組み合わせることで、単なる名前の羅列から、個々の人物の人生の物語が浮かび上がります。
「系譜」の右欄には、戸籍に記載されているような公式の情報を詳しく記録します。
具体的には、出生日や出生地、婚姻した相手の名前と婚姻日、さらには死亡日やその場所などが含まれます。また、記載する際には、その事実が確認できる日付を正確に書き入れ、さらにその時点での年齢も併記します。
これにより、人生の節目がより具体的にわかるようになります。
左欄には、公式の記録には残らない個人的な情報を書き入れます。
たとえば、その人がどのような人生を歩んできたのか、どんな働き方をしていたのか、性格や口癖、趣味や学生時代のクラブ活動などです。
これらの情報を詳しく記録することで、その人の個性がより鮮明に浮かび上がります。
また、自分自身について詳しく記録する場合は「自分史」、家族について記録する場合は「家族史」となり、さらにはそれを発展させると「わが家の歴史」という形で、家族全体の豊かな物語が描かれることになります。
このようにして、名前だけでなく、その背景にある人生を紐解くことで、系譜が持つ価値が一層深まります。
エピソードの記入例もご紹介しますので、ぜひ、この方法に挑戦してみてください。